「屋上防水はお手入れが大切なんです」とお客様にお話すると、
「お手入れが必要なんですか?」と質問されることが多々あります。
「お手入れ」=「定期メンテナンス」
と考えていらっしゃる方がほとんどですが、
この「お手入れ」は家主が自分でする、又はできることになります。
このような話をすると「そうだったんですか!」とまたお客様が唖然。
そのような説明を受けていなかった、と言う方がとても多いです。
「お手入れ」とは、「清掃」をすること。それだけ?と思った方もいると思いますが、それだけです。
清掃と言うと見た目をきれいにするだけと思われがちですが、陸屋根、屋上、バルコニー、ベランダの防水にとって
清掃は非常に大切で、実際、私たちがお伺いする雨漏りの現場においても、清掃をしていれば起こらなかった、
もしくはもっと小さな問題で済んでいるはずだった、ということは意外と多くあります。
ただの清掃、と簡単に侮らず、日々の清掃をしっかりとすることが大切なのです。
建物の規模にもよりますが、低層階建物3階~6階程度の建物ですと
どうしても地上の土ぼこりが屋上に溜まって
雨で流されて屋上の低い部分に泥溜まりとなります。
雨水が最終的に流れ着く「ルーフドレン」(排水溝)周辺に溜まることが多いです。
その土を放置しておくと、雨が降ったあとの数時間または数日間は
その周辺が水たまり状態になり、防水材やドレンの劣化を早めてしまいます。
定期的に土ぼこりを清掃することが大切です。
屋上やバルコニーに植木鉢を置かれている方も少なくありませんが、植木鉢から流れ
出た土が詰まりの原因になることもよくありますので、植木鉢などを置かれている方
は特に注意が必要です。
月1回でも、ルーフドレンのカバーを開けて、枯葉やゴミ、泥を定期的に取り除くこ
ともとても大切です。ルーフドレンは鉄製鋳物で出来ているので劣化すると錆が発生
し、密着している防水材が剥離して漏水してしまうこともありますが、定期の清掃を
して頂くだけで防水材の劣化を限りなく防ぐことが出来ます。
防水材の上に水たまりが出来ても防水施工しているから安心と
思われる方もいらっしゃいますが、やはり水はけが悪ければ防水材劣化を
早めてしまします。
費用をかけずに定期に「お手入れ」清掃をするだけで、将来的なメンテナン
ス費用を軽減することが出来ますので、大切な住まいを守るために、定期的
な清掃をおすすめいたします。
定期的な清掃により、メンテナンスが必要となる時期を延ばしたり、
メンテナンス時にかかる費用を軽減することができますが、
経年の劣化はどうしてもありますので、10年に一度を目安に、
専門の工事会社での点検はしてもらった方が良いと思います。
弊社にご相談頂けましたら、建物の知識を持ったスタッフが無料点検に
お伺いさせて頂きますので、お気軽にご相談下さい。