防水工事をするスマイルユウが豪雨での雨漏りや漏水から建物を守るため開発し特許を取得した改修ドレンをご紹介します

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建物は豪雨や台風による影響を想定し、被害が出にくいように
造られていますが、近年では降水量が今までの最大記録を更新することが
各地で起きており、建物が想定していた雨量を上回ることが起きています。
その結果、今までは起こらなかった理由で雨漏りが起きています。
弊社のドレンは、このようなお客様のお悩みを解決するために追求した
結果開発したもので、ゲリラ豪雨でも雨漏りを起こさないドレンとして
特許を取得しました。

ドレンと聞いて、すぐにわかる方は少ないと思います。
ドレンとは、排水口部分のことで、ここでご説明するのは「ルーフドレン」のことを指します。
屋上や陸屋根の水が下に流れる、格子状のカバーが付いている雨集水口の部分になります。
黒い「鉄製鋳物」でできているものが多いですが、形状(タテ型、ヨコ型)、口径(50~150φ)、材質、
防水材料や防水工法などの違いにより、大変多くの種類があります。

単に穴が空いていれば水は流れるので、ルーフドレンに役割なんてあまりなさそうな感じがしますよね。
実際には、建物は多くの素材が繋ぎ合わさってできているため、ルーフドレンは
防水層(材)と雨どいを繋ぐ素材で、防水面で受けた雨水を集水し樋へと流す重要な役割があります。
屋上の屋根防水面で受けた雨水は全てこのルーフドレンに流れていくので、
防水材が劣化していなくても、ルーフドレンが劣化すれば雨漏りする可能性があります。またルーフドレンの
材質としては、鉄製鋳物で出来ているのがほとんどで、そのため錆による劣化が考えられます。

ルーフドレンの部分には、
「防水材」+「ドレン」+「雨どい」
の3つの素材がジョイントされており、
その接合部は新しいときはしっかりと着いているのですが、
「ドレン」が錆びるとその双方の接合部が剥離(剥がれる)し、
防水性能が低下してしまい、雨漏りの原因となるからです。

ドレンの改修工事は、傷んだルーフドレンの上に「改修用ドレン」をかぶせて
錆により劣化した部分をそっくりカバーして行います。
カバーした部分に防水材を塗ることで防水材との密着性を確保し、
さらに改修用ドレン内に入った水は強化ホースを通して直接縦樋に流れることで、
防水工事の信頼性と耐久性を合わせ持つことになります。
つまり劣化したルーフドレン部分を完全にカバーしてしまうのが
「改修用ドレン」の役割になります。

古い鉄筋コンクリートの建物で今までに何度も外壁改修や防水工事をしたにも関わらず、
大量な雨が降った時だけという限られた気象条件の時にのみ雨漏りするという特殊な相談でした。

今までの経験から、上階のルーフバルコニー防水と外壁クラック補修及び
窓周りのシーリング工事をすれば雨漏りは改善できると考えて工事をしま
したが、限られた気象状況の時だけ同じように雨漏りが発生しました。
工事完了後のテストで何も異常のない状態を確認しているのに問題が再発
し、今まで解決できなかったことが無い建築技術者として、行き場のない
解決不能な大きな壁にぶち当たったような気がしました。

  • 振り出しに戻り、入居者さんや全
    ての関係者に聞き取り調査をして
    まわりました。
  • 聞き取り調査から見えてきた内容
    を考察し、雨漏りが起こる条件を
    特定しました。
  • 特定した条件で起こる事象を見直
    し、原因は竪樋内の雨水の逆流で
    あるという結論に至りました。

本来、防水改修工事で使用する改修用ドレンは上から下に流れる雨水に対応するよう
に作られており、仮に竪樋内の雨水が逆流し下から上へ流れると防水層の裏側に雨水
が入る構造となっております。この建物もまさにその状態をそのまま再現したような
形となっていて、逆流による雨漏りであることが原因だとはっきりわかったのです。
建物形状が建築基準法の斜線規制により複雑な形をしており、縦樋にも横引きがあっ
て、更に上階の植栽の土などの堆積により流れが塞がれ機能が低下していた為に逆流
が発生していました。

これを解消するためには
「逆流しても逆流防止材でストッパーとし、防水層下部に雨水が入らない構造とする」
ことが必要でしたが、これは従来の改修ドレンの構造上解決できないもので
あったため、この問題を解決できる構造のドレンを開発するに至りました。

従来のドレンの場合、大量に雨が降り雨どいパイプ内の水がオーバーフローすると、改修防水層の裏側に雨水が入り、
雨漏りが起きる構造になっていました。

スマイルユウ開発のドレンは、改修用ドレンと先端と既存雨どいを一体化することで防水層裏側への雨水の侵入を
防ぐことができます。短時間に大量に降る大雨から防水改修工事後の雨漏りリスクから建物を守ることが出来ます。

雨漏りはこのドレン周辺からが多いため、
ドレン周辺部は防水工事にとって大変重要になります。
ドレン周辺の劣化状況、浸水状況の程度によって、
改修用ドレン設置をする前に周辺の脆弱部の下処理を行い、
改修用ドレンの設置においても隙間なく密着させて
水を遮断できるようにしっかりと施工いたします。

改修用ドレンの素材は3mm程度の鉛のプレートと強化ホースで出来ています。
プレート状の鉛シートを既存のドレンにかぶせて取付けをするのですが、
多少の厚みが増すことによりドレン周辺部分のレベルが5mm程度高くなることが
あるので、その周辺の高さ調整(不陸調整)をしっかりと行わなければなりません。

5mm程度だからと言って甘く考えてしまうと、
陸屋根の水勾配は平均的に1/100程度で1mあたり1cmという
とても緩やかな勾配になっていますので、水下部が5mm程度レベルが上がっただけ
でも、水の流れが悪くなったり、溜まってしまうことがありますので注意が必要です。
対策としては、ドレンの周辺の広い範囲で不陸調整を行うことが必要になります。

一般的なドレンの口径(穴)サイズは100~75φ程度の大きさの物が使われています。
これは、屋上全体面積で雨を受けて流れる集水量に見合ったサイズとしています。
建物の形状にもよりますが100㎡に2個所程度が一般的です。
防水改修工事の際に入れる改修用ドレンの口径は
現在の口径より1サイズ小さいものを使用することになりますので
100φ → 75φ
75φ  → 50φ

この程度のサイズまでならまだ影響はほとんどありませんが、
現在ついているドレンの口径が50mm程度のサイズの場合はさらに30mm程度の
とても小さな口径の改修用ドレンを使用する事になります。
そのため雨水の集水能力が極端に少なくなり、
ちょっとした詰まりで流れを止めてしまいますので不適です。

普通は屋上には50φを入れることはありませんが、面積の小さいルーフバルコニーなど
には使われているケースもありますので要注意です。
その際は改修用ドレンを使用せずドレン内部の接合部の防水処理を行う必要があります。

防水工事完工後の定期点検になります。
現在の防水改修工事も基本10年保証が付いておりますが、改修用ドレンを設置した防水工事をしたからといって、
今後10年何もしないで安心ということではありません。
改修用ドレンを設置した防水工事では、注意点その2で説明した通り口径は1サイズ小さくなりますので、
枯葉や土がたまりやすくなります。
またストレーナーという詰まり防止の格子も今までの物のようにビス止めではなく、
バー式スプリングを穴に差し込むだけの簡易固定式ですので据付にも注意が必要です。